「1ずらす」パターンのまとめ

確率論の講義で、平均や分散を求めるときに 「指数や添え字を1ずらして整理する」 という処理が何度も出てくる。これは離散でも連続でも同じ原理で使われている。


離散型:二項分布(6/19)

平均 の計算

ポイント と約分することで、シグマの添え字が にずれる。すると中身が「回の二項分布の全確率の和=1」になる。

の計算

ポイント2つずらす。すると「回の二項分布」が現れる。

共通のテクニック

操作結果
添え字が1つずれる → の問題に帰着
添え字が2つずれる → の問題に帰着
外に出した は「元の分布のパラメータを消費」

離散型:幾何分布(6/26)

平均 の計算

は等比級数 微分に相当:

ポイント:冪乗を1つ減らす(=微分する)ことで、既知の級数の公式に持ち込む。これも「1ずらす」の一種。


連続型:指数分布(7/3)

平均 の計算

部分積分で を消すと、指数が1上がる

モーメント母関数から

ポイント:微分するたびに分母の指数が1上がる()。 を代入すると になる。


連続型:ガンマ分布(7/3)

平均 の計算

指数が1上がる。置換積分でガンマ関数の形にすると:

ここで 1段階下げて整理:

次モーメント

ポイント を掛ける → 指数が 上がる → になる → 回繰り返して下げる。


なぜこのパターンが普遍的なのか

処理離散(和)連続(積分)
冪乗を1つ減らす → 添え字ずれ部分積分 → 指数が上がる
既知の形に持ち込む全確率の和=1 或いは等比級数ガンマ関数の全確率=1
整理する二項係数を再構成

テストで使うときの-checklist

  1. 平均を求める → (或いは )を掛けて指数を上げる
  2. ガンマ関数の形に変形する(置換積分 or 級数の公式)
  3. で known な形に戻す
  4. 全確率=1 や二項定理を利用して最終計算